警察庁は25日、光り方を工夫し、緊急走行中か通常の防犯活動中かを判別できる新たな警光灯を搭載した小型パトカーを公開した。従来は発光パターンが1種類しかなく、車を運転中の聴覚障害者がパトロール中のパトカーに道を譲る事態などが生じていたという。来月中旬から全国の小型パトカーや事故処理車で、順次配備していく。

聴覚障害者に配慮し、光り方を工夫したパトカーの警光灯=共同

新たな警光灯は、緊急走行中は従来通り0.5秒周期でライトが回転しながら光るのに対し、通常時は2秒周期で点滅し「ホタルの発光をイメージし、緩やかに光る」(警察庁の担当者)。「全日本ろうあ連盟」が、2012年ごろから導入を要望し、警察庁がメーカーと協議を重ねていた。埼玉県警の一部車両で昨年3〜6月に試験導入し、同連盟側からも評価が得られたという。

警察庁は24年度内に、新たな警光灯を搭載した小型パトカー420台と、交通事故処理車99台を全国に配備。通常のパトカーへの搭載は技術面から数年かかるというが、将来的には約1万台ある全国のパトカーと事故処理車への導入を目指す。

〔共同〕

【関連記事】

  • ・手話普及の環境整備促進へ 超党派議連が法案
  • ・参院ネット審議中継に字幕表示 音声認識のAI活用
  • ・東京メトロ、目で見る情報サービス導入 多言語にも対応

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。