福島県西郷村で問題となっていた住宅近くの盛り土・盛土について、県内初の行政代執行が着手されてからまもなく1カ月。うず高く積まれた盛り土は、どのように変わっているのか。

福島テレビ・宮下真結子記者:「西郷村ではきょうも、土砂の撤去作業が行われています。盛り土の高さも以前と比べると、少し低くなったように感じます」

西郷村真船に積み上げられた土砂の山。複数のショベルカーで、斜面を少しずつ削り土を移動させる作業が続けられている。

<盛土規制法による県内初の行政代執行>
「盛土規制法第20条第5項に規定に基づき、行政代執行を開始いたします」
8月28日、福島県は「災害防止の措置を講ずる見込みがない」として、改善命令に応じない事業者に代わり、盛り土の一部を撤去する行政代執行に着手。災害防止の観点から2025年3月19日までに高さを22メートルから15メートルに、最大48度あった傾斜を30度まで小さくする計画だ。

<近くの住民は安堵>
県内で初となる盛土規制法に基づく行政代執行から、28日で1ヵ月。着手当時と比べると、高さが抑えられ傾斜も緩やかになっている。
盛り土の近くに住む礒軍司さん。雨が降るたび、土砂が崩れないか心配していたが、着実に進む工事に安堵している。礒さんは「今回こんなに早くね、やってくれたっていうのは本当にこれは、感謝することで、地元としては喜んでいるところですね。これが早く終わってくれて、安心して日常生活を遅れれば良いと思います」と話す。

<盛土規制法が全県に適用>
3年前に静岡県熱海市で起きた土石流を受け、2023年5月に施行された盛土規制法。
県は9月24日から53の市町村に対して、一定規模以上の盛り土を行う際は知事の許可を必要とする「規制区域」を指定。先行して規制が開始されていた6市町村とあわせ、これで福島県内全域で盛土規制法が適用されることになった。

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