10月にも食品の値上げラッシュが見込まれるなど、収まる気配のない物価高。物価上昇時代を乗り切ろうと主婦らが節約の知恵を共有する座談会が26日、東京都内であった。
20~60歳代の男女計17人が参加し、四つのテーブルに分かれて話し合った。
「私、専業主婦だけれどすごい手抜き」
こう切り出したのは、東京都武蔵村山市の二階堂恵さん(54)だ。野菜や肉の値上がりを強く実感する中、食卓で活躍しているのが冷凍食品だ。二階堂さんは取材に対し、「冷食は価格の上下もないし、おいしい。食べる分だけ買ってこられるのも良いです」と話した。
別のテーブルにいた川崎市高津区の主婦、鈴木真由さん(28)は、夫と2人で1カ月の食費が5万円であると打ち明けた。特売日に買いだめして作り置きしたり、冷凍野菜を買って調理したりして切り詰めている。品薄と価格高騰に見舞われたコメは実家から送ってもらってしのいだ。鈴木さんは取材に対し、「これ以上(価格を)上げられると困る」と話した。
座談会は、レシート買い取りアプリ運営の「WED(ウェッド)」(東京都)▽買い物アプリ運営の「カウシェ」(同)▽スマートフォンでポイントをためるポイ活サイト運営の「セレス」(同)の3社が主催した。
3社は座談会前の9月21~23日、2709人を対象に物価高騰に関するインターネット調査を実施。「昨今の商品値上がりや物価高に不安を感じているか」の質問に91・4%が「はい」と答えた。値上がりを実感するもの(複数回答)は「食品」が92・7%で最も高かった。具体的には「お米」(74・9%)、「野菜」(70・9%)が上位だった。【後藤豪】
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