那覇市立松城中2年の宜野座りりあなさん(13)がこのほど、大学上級程度の英語力が求められる実用英語技能検定(英検)1級に合格した。「家族も喜んでくれてうれしい」と言う宜野座さん。将来は作家を志しており「英語力も生かしていきたい」と意欲を新たにしている。(社会部・新垣亮)
アルゼンチン系米国人の父親と、沖縄出身の母親を持つ宜野座さん。米国で生まれ、母親の仕事のため小学1年生の後半から沖縄に移住した。
幼少期から読書好きで、沖縄に引っ越した後も英語で書かれた書籍や、ポッドキャスト、映像ドキュメンタリーなどに触れ、英語が身近な日常を過ごしている。宜野座さんは小学2年で英検準2級、中学1年で準1級にそれぞれ合格。6~7月に1級の試験を受けて初めての挑戦で合格した。
英検1級は1次試験で筆記やリスニングがあり、2次試験の面接ではスピーチと質問に答えるなど相手に伝える発信力と対応力が合格のカギとなる。受験対策では、科学など出題される可能性のある専門的な用語にも対応できるようにしたという。
将来の夢は作家で、自作の小説の執筆に多くの時間を割いているという宜野座さん。近い将来、英語で執筆したファンタジー小説を出版したいとの思いがある。
宜野座さんは「英語は世界の共通語で米国人だけではなく、世界中の人々と交流するのに役立つ言語だと思う」と話す。
母親の綾乃さんは「他言語圏で培った特性を抑え込むことなく、環境が変わってもその力を伸ばす努力をしてくれた」と、共に英検1級の合格を喜んでいる。
(写図説明)英検1級合格を喜ぶ宜野座りりあなさん=9日、松城中
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