ノリの「種付け」作業をする作業員たち=兵庫県明石市の兵庫のり研究所で、三村政司撮影
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 兵庫県明石市の県漁業協同組合連合会「兵庫のり研究所」で養殖ノリの「種付け」作業が始まっている。県農林水産部によれば、県産ノリの生産量は、2022、23年度に全国1位。

 作業は、所員ら約50人が、水車9基に幅約1・6メートル、長さ約20メートルの網をそれぞれ数百枚ずつ巻き付け、ノリの胞子が入った水槽に浸し、別の水槽へ引き出して胞子を定着させる。

 10月下旬まで、4万5000枚の胞子を付けた網を作る予定。県内各地の生産者に渡された網は、育苗と冷凍保存を経て11月下旬から海面に張られる。

 同研究所の川崎周作所長(53)は「今年は水温が高く、海面に網を張ったり収穫したりする時期が遅れるかもしれない」と話している。通常だと収穫は、12月半ばから4月まで。【写真・文 三村政司】

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