光る海みたい。近年、休耕田が増えて、まぶしさが和らいだ=茨城県南部で2010年5月13日、中村琢磨撮影
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緑のじゅうたんは少しずつ変化していくが、毎日見ていると気づきにくい=茨城県南部で2009年6月13日、中村琢磨撮影
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 不作でもなかったらしいのに“2024年の米騒動”は、いったいなんだったのだろうか? まあ新米が流通しだして騒ぎも落ち着いてきましたしね。ここは一つ話題に便乗して、片手間の撮影でストックした田んぼのポジフィルムを一挙公開しましょうか。この連載は“ジャーナリスティックに世の中を斬る”コーナーではないので、うんちくは語らずに、何かを感じてね。【中村琢磨】

形がいびつな田んぼは、人力勝負=茨城県南部で2009年9月5日、中村琢磨撮影
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 毎日毎日、近所の田んぼを見ていても、意外に日々の変化には気づきにくいもの。長きにわたって撮影した写真を見返すと、時代の移り変わりを感じてしまいます。携帯電話の電波中継塔が新設されたり、東日本大震災後に送電用の鉄塔が増えたり、高齢化で稲作をやめた農家も少なくありません。でも、なんといっても農薬散布のドローンが活躍するようになったのには驚きました。そういえば見つけた時に、とっさに構えたのはデジタルカメラでした。気付かないうちに被写体を意識したのかもしれません。ということはフィルムカメラで撮る時は、「懐かしい光景」を求めてしまうのかな。

見慣れた光景が一変、雪化粧=茨城県南部で2010年2月2日、中村琢磨撮影
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撮影機材

Mamiya RZ67 PROFESSIONAL、SEKOR250mmF4.5

Mamiya RZ67 PROFESSIONAL、RB67用SEKOR250mmF4.5=中村琢磨撮影
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 RZ67は、先代のRB67を電子化したタイプで、RB用レンズも使えます。RB67(1970年~)もRZ67(1982年~)も、20年以上にわたって発売されたロングセラー商品なので、マイナーチェンジが繰り返されました。余程、メカに詳しくないと、ユーザーでも違いを詳しく説明するのは難しいですね。写真スタジオで多く愛用されましたが、風景写真家にも評判の良いカメラでした。

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