仙台市の70代男性が息子を名乗る男から「不倫相手を妊娠させた」などと電話を受け、示談金名目で現金310万円などを騙し取られる特殊詐欺事件が発生しました。

被害にあったのは仙台市若林区に住む無職の70代男性です。
警察によりますと、9月29日午後5時ごろ、男性の自宅の固定電話に息子を名乗る男から「携帯電話を入れたまま洗濯してしまった。お父さんとお母さんの携帯電話番号を教えて」と電話があり、話を信じた男性は男に携帯電話の番号を教えました。

そして、翌30日午前10時ごろ、再び男性のもとに男から「不倫相手の女性が妊娠してしまった。示談金として300万円用意してくれないか。その他に弁護士費用として10万円も必要」などと電話がありました。男性は言われた通り、金融機関などで現金310万円を用意すると、さらに男から「何でも良いから菓子折を買ってきて、弁護士のスタッフが公園に行くからその人に現金を渡して」などと言われました。

男性は30日午後2時45分ごろ、宮城野区の公園脇の路上で弁護士のスタッフを装った別の男に、現金と菓子折りが入った紙袋を手渡したということです。

男性が現金を手渡した後、息子に電話をしたことで被害が発覚しました。警察によりますと、犯人が菓子折りを要求したのは男性を信じ込ませるための手口とみられ、警察は特殊詐欺事件として犯人の行方を追っています。

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