北海道函館市でケムシが大量発生し、市へ苦情が700件以上寄せられてきた問題。10月に入っても1日数件のペースで市に連絡が寄せられ続けています。

 函館市内の各地で発生が確認されている外来種のガ「アメリカシロヒトリ」の幼虫。

 木や葉を食べて大きくなる白色のケムシで、毒性はないものの風で木から落ちてきて歩行者らにくっつくケースもあるということです。

 函館市内では2000年に発生が確認され、数年ごとに夏ごろを中心に大量に発生する状況が確認されています。

 2024年には函館市内で8月ごろから街路樹や公園のベンチ・遊具などで大量発生が確認されたのをはじめ、いたるところに密集している姿も見られました。また公園内の木に茂った葉を食い荒らすなど「食害」も引き起こしています。

 市によりますと「アメリカシロヒトリ」の幼虫について「街路樹に大量にケムシがいる」「どうにかしてほしい」などの苦情が9月中旬までに700件以上寄せられてきたということです。

 さらに、10月1日現在でも市民から1日数件のペースでケムシの発生に関して、まだ連絡が寄せられていて、市では要請が入り次第、薬剤を用いた駆除作業を続けています。

 市は「気温低下により活動が弱まったほか、ケムシが『サナギ』へと成長したことで発生が減ってきている。さらにエサとなる葉も秋に差し掛かり減っていることで、見かけることが少なくなっているのだろう。今後も必要に応じて対応にあたっていく」としています。

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