1日に200万人以上が行き来し、外国人の観光スポットにもなっている東京・渋谷。
1日から路上の飲酒を禁止する条例がスタートしたんですが、早速、カムフラージュの方法をSNSで紹介する人物が登場しているようです。

空き缶だけではなく、さまざまなものがそのまま置かれているのは、過去に取材した渋谷の映像。
渋谷ではハロウィーンの時期だけではなく、普段から路上飲みのごみの放置が問題になってきたんです。

渋谷区の長谷部健区長も、条例が施行される前に「渋谷での路上飲みは、この街の文化ではない。しっかりと発信していきたいと思います」と話していました。

路上飲みが禁止されたのは、午後6時から翌朝5時まで。
これまでハロウィーンなどの期間に禁止されていた範囲より拡大されています。

今回、年間を通して路上飲みが禁止になった1日、渋谷駅の周辺を取材しました。

午後10時半過ぎ、禁止されている場所で酒を飲んでいる2人組の男性を発見。
1日から禁止になったことを知っていたか聞いてみると、「全然知らない」「1日からとは知らなかったが、そういうのが出されるのは知っていた」と答えました。

この日から路上飲みが禁止になったことを知らなかったという男性。
条例については「なしですね」「普段お酒を路上で飲んでいる自分たちとしては、そういう制度は不都合。渋谷の文化じゃないですけど、そういうのもあってもいいんじゃないか」と話しました。

そんな中、区のパトロールでは新しい対応が始まりました。

渋谷区の職員が路上飲酒の見回りを行い、お酒を持っている人に声をかけて回収していきます。
これまでは呼びかけだけでしたが、今後はパトロール隊がお酒を回収することになったのです。

路上飲みの禁止について、どうすれば効果が上がるのか?

条例には賛成だと話しつつ、お酒の缶を手に持つ若者。
「コンビニで(酒を)売らない方がいいんじゃないですか」「(午後)6時までしかお酒買えませんみたいな。キレイにまとまりそう」といった意見も上がりました。

さらに、渋谷の街のそこかしこで見られたのは、路上飲みをする外国人の姿です。
外国人の職員が酒を回収し、条例について説明していました。

そんな中、早速SNSに上がったのは、禁止されている路上飲酒が見つからないようにカムフラージュする方法を紹介している動画。

その手口は、袋に酒の缶を入れてストローで飲むというもの。
動画には批判が殺到しており、SNSには「禁止されていることを拡散している。簡単なルールくらい守れないのか」「ただの違反行為。そこまでしてお酒を飲みたいなら、店か家で飲めばいい」といった投稿がありました。

今のところ条例に罰則はありませんが、渋谷区の区長は「路上飲みが収まらなければ、そういったことまで踏み込まなければならない」と話しています。

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