気象庁は10月2日、岩手山の噴火警戒レベルを1から2に引き上げたと発表しました。
入山規制などを呼び掛ける「火口周辺警報」が岩手県の八幡平市と雫石町に出されています。
盛岡地方気象台は2日に会見を開き岩手山の状況について説明しました。
気象庁は2024年8月、岩手山の火山活動が高まっている可能性があるとして、26年ぶりに臨時の解説情報を発表していました。
会見では、9月に山頂の西側にある大地獄谷付近を観測したところ、前の月よりも数センチ膨張したことを示す地殻変動がみられたこと、黒倉山付近で発生している小さな火山性地震も、増減を繰り返しながら引き続き観測されていることなどが説明されました。
この結果を受け気象庁は2日午後3時、岩手山の噴火警戒レベルを火口周辺の立ち入りを規制する「2」に引き上げました。
岩手山の噴火警戒レベルが「2」になるのは初めてです。
これにより入山規制などを呼び掛ける「火口周辺警報」が八幡平市と雫石町に出されています。
盛岡地方気象台 濱浦俊悦防災管理官
「岩手山の噴火警戒レベルを2に引き上げました。地元自治体などの指示に従って危険な地域には立ち入らないでください」
気象庁は大地獄谷の近くにある想定の火口から概ね2kmの範囲は噴火に伴う噴石に警戒するよう呼び掛けています。
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