[戦後80年へ]
那覇空港で3日、米国製60ミリ迫撃砲弾1発が見つかり、自衛隊が回収したことが複数の関係者への取材で分かった。滑走路から離れた資材置き場で見つかり、航空機の運航に影響はなかった。今年に入り、滑走路周辺の立ち入り制限区域で米国製5インチロケット弾や機雷など計7発見つかっていたことも那覇空港事務所への取材で判明。いずれも陸上自衛隊がその都度回収したという。
関係者によると3日午前、工事作業員が資材置き場で地面に落ちていた不発弾を発見。自衛隊が爆発の危険性がないとして回収した。
同事務所によると3~6月、掘削作業に伴う事前の磁気探査で、米国製の5インチロケット弾や機雷など計7発が立ち入り制限区域内で見つかっている。
那覇空港はかつて旧日本海軍の飛行場があり、沖縄戦時に米軍の激しい攻撃を受けた。2020年以降、同空港の制限区域内では不発弾や似た物体が計12発見つかっている。20年4月には第1滑走路近くの誘導路の建設現場で、米国製250キロ爆弾3発を相次いで発見。滑走路閉鎖で欠航や遅延する便があった。
宮崎空港では2日、誘導路で不発弾が爆発。これを受け、国土交通省は3日、一部空港で不発弾が残っていないか再点検する方針を固めた。那覇空港の施設工事では事前に磁気探査を実施しており、同日時点で不発弾調査を行う予定はないという。(社会部・玉那覇長輝)
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