辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議は5日、沖縄県名護市の米軍キャンプ・シュワブゲート前で第44回県民大行動を開いた。主催者発表で650人が参加し、新基地建設に反対の声を上げた。

 県女性団体連絡協議会の伊良波純子会長は、米兵による相次ぐ性暴力事件に抗議。「外務省や沖縄防衛局は遺憾だとか綱紀粛正の話ばかりするが、事件はちっとも減らない。女性や子どもの人権を守るという一点で、党派を超えた県民大会を開きたい」と訴えた。

 同会議の稲嶺進共同代表は安和桟橋で新基地用の土砂運搬が再開されたことを批判。「警備員を2倍にし、ネットで歩道を30分以上封鎖している。現場で封鎖の根拠を機動隊に聞いても答えない。これは絶対に許してはならぬ」と防衛局などを批判した。

 那覇市から夫婦で参加した髙田桂子さん(74)は「自民党総裁選では沖縄に思いがある候補者はいなかった。声を上げないと沖縄が踏みにじられる」と話した。

(北部報道部・松田駿太)

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