長野県佐久市で週末、石川県能登地方の特産品を販売する「出張 輪島朝市」が開かれました。佐久市に住む能登出身の女性が、二つの災害に見舞われた故郷を応援したいと誘致しました。
「感謝」と書かれた輪島塗の品々に、赤魚やアジの干物。佐久市で開かれた「出張 輪島朝市」です。
地震と大雨の被害を受けた能登を支援しようと開催されました。
訪れた客はー。
訪れた客:
「大変だなって佐久市でも応援したい」
正月の地震で大規模火災が発生し壊滅的な被害を受けた「輪島朝市」。再開の目途は立たず出店者は現在、全国各地で「出張朝市」を開いています。
坂さん:
「どうぞ、もっと見てってください」
輪島塗職人の坂正三さん。自慢の箸やお椀を持って来ました。
地震で半壊した自宅で仕事を続けています。
9月の大雨の被害はありませんでしたがー。
客:
「どうなんですか?大雨でまた大変?」
輪島塗職人・坂正三さん:
「いや大変、職人さん大変。水害で完全に二度やられて」
客:
「うちのかみさん、何も買わなくてもいいから輪島の箸だけでも買ってきてくれと」
輪島塗職人・坂正三さん:
「能登の人って弱音を吐かない強い人が多いけど(大雨後)最近は疲れたとか助けてほしいとか、あちこちから聞こえてきて。全国から応援されて感謝しているんだけど、ぜひ、これからも応援してほしい」
輪島塗を購入した人はー
購入した人:
「能で被害があって支援したかったけど今回、こういうイベントがあったので少しでも力になれればと」
二木洋子さん:
「アジありますよ。こんな大きいの」
「朝市」で鮮魚を販売してきた二木洋子さん。現在は金沢に避難し「出張用」の干物などを作っています。
二木洋子さん:
「(地震と大雨で)みんな心折れるばかり」
客:
「また、遊びに行くので頑張ってください」
「朝市わじまのさかなや」・二木洋子さん:
「やっぱり働いていることが楽しい。輪島を忘れないで思い出してほしい」
中村さん:
「輪島で取れるフグおいしんですよ」
二木さんと一緒に海産物を販売したのは佐久商工会議所女性会の中村直子会長。今回の「出張朝市」を企画した一人です。
中村さんは輪島市出身で、実家は地震で半壊。さらに9月の大雨で1階が水に浸かりました。
佐久商工会議所女性会・中村直子会長(輪島市出身):
「せっかく動き始めようとしていた皆さんが、水害にあい、心が折れる。大事なのは支援の言葉。応援に来ていただくことが能登の励みになれば」
佐久商工会議所では、今後も能登支援を続けていきたいとしています。
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