不動産取引で損失が出たと偽って法人税など計約8500万円を脱税したとして、東京国税局が法人税法違反などの疑いで、甲府市の不動産会社「リオ.不動産コンサル」と実質的経営者の保坂貞仁氏(65)=同市=を甲府地検に告発したことが7日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、告発容疑は2022年9月期までの3年間で、約3億3200万円の所得を隠し、法人税などを脱税した疑い。不動産取引の一部に関し、仕入れ高を計上する一方、売却しても売り上げとして計上せず、損失が出たように処理していたとみられる。
不正に得た金は関連会社に貸し付けるなど事業資金として使っていたという。同社は取材に対し「コメントは控える」としている。〔共同〕
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