大阪府泉大津市で開催されていた音楽イベントで6日、カメラ機材が倒れて観客が負傷した事故で、機材の操作ミスが転倒につながった可能性があることがイベント主催者などへの取材で判明した。大阪府警は業務上過失傷害の疑いもあるとみて調べている。
イベントは泉大津市夕凪町にある「泉大津フェニックス多目的広場」で5、6日に開催された「パラサイト デジャブ 2024」。6日午後1時35分ごろ、カメラが取り付けられた長さ約11メートルのクレーン(総重量約400キロ)が土台から倒れ、観客に当たった。
運営に関わった複数の会社幹部によると、クレーンを急激に引き上げた際に機材の土台が突然バランスを崩し、観客に向かって倒れたという。主催した音楽プロダクション「MASH A&R」(東京都渋谷区)はホームページで「荷重安全の範囲を超えた操作を行ったことが原因で転倒した」と公表、操作ミスが原因との見方を示した。機材の操作は下請け会社のスタッフが担当していた。
この事故で主催者側は観客5人の負傷を確認。消防などによると20~40代の女性4人は病院に搬送され、うち1人が首の骨を折る重傷という。【岩本一希】
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