大阪府豊中市教育委員会は25日、市立中学校のハンドボール部で、顧問だった40代の男性教諭が部員の丸刈りを強要していた可能性があると発表した。市教委はさらに調査した上で、処分の必要性を検討する。教諭は「強要はしていない」と説明しているという。

市教委によると、丸刈りがあったのは2021年6月。ハンドボール部員が持ち込み禁止のスマートフォンを持っていたのを別の教諭が見つけた。顧問の教諭は当該の部員らと複数回面談を重ねる中で「どう反省を示すか」と発言。しばらくして、本人と同級生計5人が丸刈りにしてきた。「丸坊主にするのは嫌だ」「学校に行きたくない」と話す部員もいた。

21年12月ごろにも「反省の気持ちを表すのに丸刈りを迫られる」との相談が校長に寄せられた。胸ぐらをつかまれたとの申告もあった。教諭は現在、別の学校に勤務し、体調不良で休んでいる。

市教委は記者会見で「弱い立場の子どもたちが圧力を受けている」と認め、生徒に謝罪した。

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