男性の遺体が見つかった住宅を調べる捜査員ら=横浜市青葉区で2024年10月16日午後1時58分、本社ヘリから玉城達郎撮影

 16日午前9時半ごろ、横浜市青葉区鉄(くろがね)町の住宅で、「玄関ドア脇の窓が昨晩から開いたままになっている」と近くの女性から110番があった。駆け付けた警察官が住宅内で倒れていた住人の無職、後藤寛治さん(75)を発見。後藤さんはその場で死亡が確認された。

 神奈川県警によると、後藤さんは手足を縛られており、暴行を受けたような複数の外傷があるという。県警は殺人事件とみて捜査を開始。首都圏で相次ぐ強盗などの事件との関連も慎重に調べている。

高齢男性が手足を縛られて死亡していた民家付近=横浜市青葉区鉄町で2024年10月16日午後2時1分、宮本麻由撮影

 捜査関係者によると、後藤さんは脱衣所で倒れていた。手足は粘着テープで縛られ、体の広範囲にわたって打撲痕があり、出血もしていたという。他の住人は不在だった。発見時、玄関は施錠されておらず、脇にある窓が割られていた。県警は外部から何者かが侵入した可能性があるとみている。

 現場は、東急田園都市線市が尾駅から北西に約2キロの住宅街。近くに住む70代の主婦は「普段はとても静かなところ。恐ろしい事件が起きて怖い」と話した。【宮本麻由、横見知佳】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。