社会福祉法人の役員変更を巡る贈収賄事件で、収賄側として三重県警に逮捕された法人の元理事長の男が、理事会を開かずに新たな役員を決めていた可能性があることがわかりました。

 三重県鈴鹿市の「かがやき福祉会」の元理事長・四宮慶太郎容疑者(58)は、金田充史容疑者(52)が指定する人物に理事長を交代させる見返りに現金3500万円を受け取ったとして、ほかの男女2人とともに逮捕されています。

 四宮容疑者らは社会福祉法違反の贈収賄の疑いが持たれていますが、警察は認否を明らかにしていません。

 新たな理事長には、贈賄側として逮捕された迫丸卓哉容疑者(44)が就任していましたが、捜査関係者への取材で、四宮容疑者が理事会を開かずに迫丸容疑者を選んでいた可能性があることがわかりました。

 社会福祉法では、役員を選ぶ際は理事会などを開くことが定められていて、警察は17日、四宮容疑者らを送検して詳しい背景を調べています。

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