「ルフィ」と名乗る男らが指示したとされる広域強盗事件のうち、東京都狛江市の住宅で2023年1月、住人の女性(当時90)が暴行を受け死亡した事件の実行役として、強盗致死罪などに問われた永田陸人被告(23)は18日、東京地裁立川支部の裁判員裁判初公判で起訴内容を認めた。

広域強盗事件を巡っては、ルフィを名乗ったとされる今村磨人被告(40)らグループの幹部が、狛江市の事件を含む複数の事件で指示役として逮捕、起訴された。狛江市の事件は一連の広域強盗で唯一、被害者が死亡した。

冒頭陳述で検察側は、永田被告が「キム」と名乗る指示役や野村広之被告(53)=同罪などで起訴=らと通信アプリ「テレグラム」でやりとりして計画を立てたと指摘。野村被告に指示して女性をバールで殴らせるなどしたと主張した。

弁護側は永田被告が反省し、逮捕後は捜査に協力しているなどと述べた。

起訴状によると、永田被告は23年1月19日、野村被告らと女性宅に宅配業者を装って侵入。蹴ったり、バールで殴ったりして腕時計などを奪い、女性を死亡させたなどとしている。〔共同〕

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