石川県銀行協会は21日、金融犯罪の防止に向け石川県警と対策研修会を開いた。特殊詐欺のほか、急増しているSNS型投資・ロマンス詐欺の手口や対策方法などについて県警の担当者が説明した。金融機関の窓口での声かけやインターネットバンキングの利用者への注意喚起など、銀行協会と県警が連携して詐欺被害の防止に取り組む。

石川県警の大嶌正洋本部長㊧と石川県銀行協会の会長を務める北国FHDの杖村社長(21日、石川県警察本部)

県警によれば、2024年1〜9月に発生したSNS型投資・ロマンス詐欺の被害は前年同期比61件増の70件、被害額は約7億5800万円に上る。石川県銀行協会の会長を務める北国フィナンシャルホールディングス(FHD)の杖村修司社長は「デジタル化を進める上ではリテラシーが大切になる」とし、利用者への注意喚起に注力する方針を示した。

県警の担当者は「銀行窓口での振り込みなど、詐欺の可能性に気付ける人がいると防止できる可能性が上がる」と話す。県警はインターネットバンキングの利用者にログイン画面やメールでの注意喚起などを銀行協会に依頼した。

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