宮崎県庁=宮崎市橘通東2で2019年2月20日、斎藤毅撮影

 自殺死亡率が全国ワースト3の宮崎県は、時間外で悩み相談を受け付けられなかった窓口の空白を埋めようと、「お悩み傾聴ダイヤル」=0570・783(なやみ)・755(ならここ)=を新設した。既存の「宮崎いのちの電話」などと一緒に活用し、市民がいつでも悩みを相談できる態勢を整える。【下薗和仁】

 県内の電話相談窓口は、いのちの電話や「宮崎自殺防止センター」などがある。しかし、受け付け可能な曜日や時間帯がそれぞれ限られていたため、悩みの受け皿に空白が生じていた。

 お悩み傾聴ダイヤルは、この空白を埋めるように相談時間を設定。メンタルヘルス事業を展開する東京の企業に業務を委託した。22日から受け付けを始めた。

 国の人口動態統計に基づく2022年の県の自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は20・4だった。県は25年に18・4とする目標を掲げて、自殺対策事業に取り組んでいる。

宮崎県内の主な電話相談窓口

 宮崎いのちの電話(0570・783・556)=月水金午後9時~午前4時、日火木土の午後6時~午前4時

 宮崎自殺防止センター(0985・77・9090)=日月水金の午後8時~11時

 こころの電話相談(0985・32・5566)=祝日・年末年始を除く月~金の午前9時~午後7時

 お悩み傾聴ダイヤル(0570・783・755)=22日午前4時から開始。既存3窓口の受付時間外に対応

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