同窓会組織の一般社団法人「至誠会」を巡る不透明な資金の動きがあった東京女子医大(東京都新宿区)は23日、理事会を開き、理事長に国際医療福祉大の山中寿教授を選任した。山中氏は学長にも就任した。同日付で全理事と監事が退任し、理事会のメンバーも一新された。

山中氏は記者会見し、理事長と学長の兼務について「理想的とは思っていない。一刻も早い船出をしてほしいという声でこのようになった」と説明。今後早急に新たな理事長を選び直し、自身は学長に専念する意向を示した。

東京女子医大を巡っては、第三者委員会が8月、大学のガバナンス(組織統治)不全を指摘し、抜本改革を求める報告書をまとめた。その後、岩本絹子理事長は解任された。〔共同〕

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