昨年の「おんなたちのメーデー前夜祭」で思いを書いた短冊を投げ上げる参加者たち=東京都渋谷区で2023年4月30日、東海林智撮影

 国際的な労働者の祭典メーデー(5月1日)を前に、女性たちの働き方を等身大に評価する社会を目指す「おんなたちのメーデー前夜祭」が28日午後2時から、渋谷区の東京ウイメンズプラザ・ホールで開かれる。女性の社会参加などをテーマにしたNHK朝の連続ドラマ「虎に翼」が話題を呼ぶ中、ジェンダーや働くことへの思いを交流する場として企画された。

 昨年に続いて2度目の企画。労働運動やジェンダー平等に取り組む女性たちが実行委員会を作り準備した。

 メーデーは1886年5月1日に米国・シカゴで、低賃金で1日12時間を超える長時間労働を強いられた労働者が労働条件の改善を求めストライキに立ち上がったのが起源とされる。

 企画を準備した女性たちは、会社での仕事と家事労働で1日12時間以上働いている女性が多いことや家事労働が正当に評価されないこと、「(女性の賃金は)家計補助だ」と低賃金の理由にされていることなどを開催の動機に挙げる。それぞれの思いを持ち寄り、つながる場にしたいと考えている。昨年初めて開催し、「今後も続けて」「声を上げる場がほしい」といった反響があった。

 当日は、ワークショップ「おんなの人生ゲーム」などで意見を交わし、声明をまとめる。開催の趣旨に賛同する人なら男性も参加できる。実行委員会のメンバーで全国一般労働組合東京南部の中島由美子委員長は「女性の働く状況はいまだにメーデー前だとの思いを込め、前夜祭と名付けた。ジェンダー平等を求め、意見を交わす場にしたい」と参加を呼びかけている。

 問い合わせはメールmaydayforher@gmail.com【東海林智】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。