東京都千代田区が発注した工事を巡る官製談合防止法違反事件で、入札情報を業者側に漏らしたなどとして同法違反(入札妨害)の罪に問われた元同区行政管理担当部長、吉村以津己被告(61)の初公判が26日、東京地裁であった。吉村被告は罪状認否で「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、区立お茶の水小学校・幼稚園の改築関連工事など2020年5〜8月にあった一般競争入札で、元区議の嶋崎秀彦被告(64)=同法違反罪などで起訴=らと共謀し最低制限価格に近い額や参加業者数を業者側に漏らしたと指摘。「公正な入札をないがしろにする不正行為だ」と指摘した。
吉村被告は被告人質問で「(区議会議長を務めるなど)区に対して大きな発言力を持っていた嶋崎被告の依頼を断り切れなかった」などと話した。
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