東京27区では、立憲民主前職の長妻昭氏(64)が自民新人の黒崎祐一氏(47)らを破った。
投票が締め切られた午後8時とほぼ同時に当選を決めた長妻氏。「金まみれの政治にとどめを刺す先頭に立っていきたい」と選挙事務所に集まった支援者らに決意を述べた。
選挙戦では「金権政治を終わらせるかどうか」を最大の争点に掲げ、自民派閥の政治資金問題を厳しく批判した。特に企業・団体献金の廃止に力を入れて訴え続けた。「日々訴えが広がっていったという実感がある」と振り返った。
長妻氏は2000年に初当選し、今回で連続9回目の当選となった。いわゆる「消えた年金問題」で政権を追及して知名度を上げ、民主党政権で厚生労働相を務めた。こうした経験を買われて立民でも政調会長などを歴任し、9月に就任した野田佳彦代表の下では「政策統括」の代表代行に就いた。
1票の格差を是正するため、今回の衆院選から小選挙区は「10増10減」の新たな区割りに見直された。長妻氏のこれまでの選挙区だった旧東京7区(渋谷区や中野区などの一部)は再編され、中野区全域と杉並区東部の東京27区から出馬した。新たな有権者との接触を増やそうと、国政報告会を増やすなど精力的に活動し、終始安定した戦いぶりを見せた。
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