総務省消防庁は29日、5〜9月に熱中症で救急搬送されたのは全国で9万7578人だったとの確定値を発表した。2018年の9万5137人を上回って過去最多を更新した。死者は120人だった。9月に入っても記録的な暑さが続いたことなどが影響した。搬送者数の57.4%を65歳以上の高齢者が占めた。
気象庁によると、9月は下旬になっても全国各地で最高気温35度以上の猛暑日を記録し、月間搬送者は1万1503人と9月としては過去最多となった。9月の搬送者が1万人を超えるのはデータがある08年以降初めて。6月と7月も過去2番目の多さだった。
3週間以上の入院を必要とする重症は2178人で、短期入院が必要な中等症は3万1194人。発生場所の38.0%が敷地内の庭や畑などを含む「住居」だった。
都道府県別の搬送者数は東京が8100人で最も多く、大阪7253人、愛知6382人と続いた。前年との比較では、北海道、東北で減少が目立ったが、それ以外は多くの地域で増加した。〔共同〕
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