首都圏の連続強盗のうち、千葉県市川市の住宅から女性が一時連れ去られた事件で、強盗致傷などの容疑で逮捕された久保田陸斗容疑者(21)がX(旧ツイッター)に「何でもいいから仕事ください、と投稿し(指示役側から)連絡を受けた」という趣旨の話をしていることが30日、捜査関係者への取材で分かった。
久保田容疑者と、女性監禁容疑で逮捕された20代男が、この事件より前に同県船橋市の高齢者宅で起きた強盗致傷事件の頃に同市内で共に行動していたことも、防犯カメラの分析で判明した。
県警は、実行役を積極的に引き受けそうな人を指示役側が交流サイト上で見つけて勧誘するとともに、船橋市の事件が報じられた後も2人が指示に従っていたとみている。2人には横浜市青葉区の強盗殺人への関与も浮上している。
捜査関係者によると、メンズ地下アイドルなどをしていた久保田容疑者が新たな仕事を求めるメッセージを書き込むと、指示役側から反応があり、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」に誘導されたという。
女性が負傷し、車などを奪われ埼玉県内で監禁された市川市の事件は、17日未明に発生。高齢夫婦が重軽傷を負った船橋市の事件は、県警が通報を受けた9日に報道発表した。
千葉県警は30日、久保田容疑者を送検。同県船橋市で8月29日に包丁を携え貴金属店に侵入しようとしたとして、強盗予備容疑で群馬県大泉町の轟祐二容疑者(24)と横浜市戸塚区の岸本蘭丸容疑者(21)を再逮捕した。
轟、岸本両容疑者は、愛知県小牧市の男(19)=同容疑で今月23日再逮捕=と共に、千葉県八千代市の質店への強盗予備疑いで逮捕されていた。千葉地検は30日、2人を処分保留とした。〔共同〕
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