気象庁は1日、10月の天候まとめを発表し、日本の平均気温は平年より2.21度高く、1898年の統計開始以降で最も高かったと明らかにした。1位だった1998年を0.93度上回り、最も高温の10月となった。気象台など全国153の観測地点のうち、139で月の平均気温が10月として歴代1位になった。
気象庁の担当者は「地球温暖化の影響もあり、来年以降も顕著な高温となる可能性はある。気候が変わっていることを踏まえて生活してほしい」と話した。
気象庁によると、偏西風が平年より北に偏って流れたため、冷たい空気が入りにくかった。また、日本の東で高気圧が強かったため南から暖かい空気が流れ込みやすくなり、全国的に気温が高くなった。
日本の平均気温は、都市化による影響を受けにくい全国15地点の観測による統計。平年値は91〜2020年の平均で算出している。
降水量は、台風や湿った空気の影響を受けやすかった沖縄・奄美でかなり多く、日照時間は、高気圧に覆われやすかった北日本の日本海側でかなり多かった。〔共同〕
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