原研哉さん

瀬戸内国際芸術祭のポスターや、「無印良品」の広告のアートディレクションを手がけるなど、グラフィックデザイナーとして日本文化を意識したデザインを発信してきた。

紫綬褒章の報に「普通の生活の中にある"共感"を大事に考えてきました。デザインに焦点を当てていただき、一緒にやってきた人、これから志す人の励みになればうれしい」と話す。

デザインとの出合いは美術大学生の時。単なる造形技術ではなく、豊かな思想だということに衝撃を受けた。商品や情報が大量に消費される社会で「心に残るもの」を形にするため、「本質を見極める」仕事を続ける。

目新しくて注目を集めるものがデザインと思われがちだが、日本に古くからある美意識や風土、長い時間をかけて完成された日用品の形の中に本質を見いだす。「いろんな角度で社会と向き合い、複眼的な視点でものを見る。それがデザインの仕事だと思っています」〔共同〕

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