文化勲章の親授式を終え、記念写真に納まる受章者。左から廣川信隆さん、田渕俊夫さん、中西準子さん、高橋睦郎さん、ちばてつやさん、堤剛さん、江頭憲治郎さん(3日午前、宮殿・東庭)=共同

文化の日の3日、文化勲章の親授式が皇居・宮殿で開かれた。漫画のちばてつやさん(85)、チェロ・文化振興の堤剛さん(82)ら7人が出席し、天皇陛下から勲章を授与された。

出席した受章者はほかに、商法学の江頭憲治郎さん(78)、詩・俳句・短歌の高橋睦郎さん(86)、日本画の田渕俊夫さん(83)、環境リスク管理学の中西準子さん(86)、細胞分子生物学の廣川信隆さん(78)。

受章者を代表して、高橋さんが「今後少しでも、こんにちの栄誉にふさわしく相成っていく努力をしていかなければと決意している」とあいさつした。陛下は「今後ともそれぞれの分野の発展のために、力を尽くされますよう願っております」とねぎらいの言葉をかけられた。

式後の記者会見でちばさんは、「手塚治虫さんが一番喜んでくれていると思う」と受章を振り返った。「(漫画が)文化の一つになったということで、とても喜んでくださっていると思う」とも話し、手塚さんに思いを巡らせた。堤さんは今回の受章を「自分に対する到達点ではなくて、改めての出発点にしたい」と意欲を示した。

中西さんは後進の女性研究者に「家庭生活や子どもを育てることと(研究の)両立を捨てないで、頑張って欲しい」とエールを送った。

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