法務省は6日、2024年司法試験に1592人が合格したと発表した。23年試験から受験が認められた法科大学院在学中の合格者は680人と4割超を占めた。全体では23年から189人減ったが、政府が掲げる1500人の合格目標を2年連続で上回った。

6日午後4時ごろ、東京・霞が関の法務省に設置された掲示板に合格者の受験番号が記された紙が張り出された。合格を確認した受験者からは歓喜の声が上がり、記念撮影をする姿も見られた。

合格率は前年比3.21ポイント減の42.13%だった。内訳は男性1111人、女性481人。大学院を修了しなくても受験資格を得られる予備試験組は441人だった。受験者数は3779人で、23年から149人減った。

政府は02年に法科大学院を中核とする法曹養成制度の導入を決め、法曹人材を確保するために年3000人の合格目標を掲げた。08年に2000人を突破した後は伸び悩み、新人弁護士の就職難問題が表面化したことなどを受け、15年に「1500人程度」に下方修正した。

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