海遊館で展示されていたジンベエザメの「海」=大阪市港区の同館で2023年11月1日午前10時41分、峰本浩二撮影
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 愛媛県宇和島市の岩松川にジンベエザメが迷い込み、6日に河口付近で死んでいるのが見つかった。ジンベエザメは大阪市の水族館「海遊館」が展示し、10月3日に生態調査などのため高知県土佐清水市沖に放流した雄の「海(かい)」(推定年齢9~10歳、全長約6メートル、体重約1・5トン)と判明。同館は「すごく元気で人気者だった。こんな形で発見されたのは残念」と肩を落とす。

 宇和島市津島支所によると、5日午前10時ごろ、住民から「ジンベエザメのような大きな魚がいる」と情報提供があった。職員が現場で泳ぐ姿を確認したが、翌6日午前、約100~200メートル下流で動かなくなっているのをドローンで確認した。

 同日、土佐清水市にある海遊館の研究所職員が現地に行き、体の模様などから海と断定した。放流した10月3日までは、食欲旺盛で健康状態は良好だったという。2019年10月から飼育していた同館によると、放流したジンベエザメが川に迷い込んで死んだのは初めて。担当者は「なぜ、川に迷い込んだのかは分からない」と話す。今後、同館研究施設で死因などを調べる。【広瀬晃子】

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