首都圏で相次ぐ強盗事件を受け、警察庁が闇バイトに加担せずに警察に相談するよう促す動画を発信して以降、各地の警察が、応募した本人や家族らについて46件の保護措置を講じたことが8日、分かった。7日までの集計結果として同庁が発表した。

闇バイトに応募した人は、指示役らに個人情報を知られ、脅迫されて犯行に加担するケースが目立つ。同庁によると、46件中に身体的な危害や金銭的被害を受けた相談者は確認されていない。

40代の女性はインスタグラムで高額バイトを検索。募集に応じるとやりとりは秘匿性の高い通信アプリのテレグラムに移った。マイナンバーカードの画像を相手側に送ったが、闇バイトに関する報道を見て怖くなって相談した。10代の女性は特殊詐欺に関する指示に従わなかったところ、指示役に電話で脅されたという。

同庁は10月18日に実行役に「警察に相談を」と呼びかけ、保護を約束する動画を公開していた。25日にも別の動画を公開し、SNSの「ホワイト案件」などの誘い文句や、シグナル、テレグラムといった秘匿性の高いアプリに誘導する闇バイトの手口に注意するよう呼びかけた。〔共同〕

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