大分県にある「弥生のムラ」で弥生時代にタイムスリップ!?

稲作が始まり定住文化が根付いた、日本文化の原点ともいえる「弥生時代」。

弥生時代の史跡として最も有名なのは、佐賀県にある吉野ケ里遺跡だが、なんと、大分県にも弥生時代にタイムスリップしたかのような体験ができる史跡が存在するという。

その名は、「弥生のムラ」。
大分空港がある大分県国東(くにさき)市に、そのムラは存在した。


専門家の間では有名!実は歴史的価値が高い遺跡

この「弥生のムラ」は、安国寺集落遺跡公園と国東市歴史体験学習館を合わせた教育施設であるという。
公園には、高床建物をはじめ、竪穴住居も丁寧に再現されている。
まるでここだけ本当に弥生時代の時間が流れているのではないかと思ってしまう。

しかし、なぜ大分県の国東市に?担当者に聞いてみた。

国東市歴史体験学習館の宮脇海萌(かほ)さんによると、
この施設は平成13年に建てられたものだという。

この地で、弥生時代後期の土器や建築部材などが数多く出土。
安国寺(あんこくじ)集落遺跡と名付けられ、当時の建物などが再現されたのだそうだ。
宮脇さんは「建築部材がかなり多く発掘されたことなどもあり、歴史的には非常に価値のある遺跡だ」と話す。

また、ここで初めて見つかったという「複合口縁壺」は、その地名から「安国寺式土器」と命名された。


知名度を上げたい!宮脇さんの叫び

それほどに価値のある遺跡だというのに、お世辞にも知名度が高いとは言えない…。
スタッフが率直に伝えると、宮脇さんは「専門家の方は結構高く評価してくれているんですけど…なかなか一般の方には興味を持っていただきにくいですね」と残念そうに話した。

小学生の体験学習などでの利用は多いそうだが、こんなに貴重な土器や建物が多くの人に見られないなんてもったいない!

弥生のムラの良いところ…「映え写真が撮れる」

そこで、元気が取り柄の番組リポーター・今村優菜(通称:イマムー 大学3年生)が、学習館の職員とともに弥生のムラの楽しみ方を紹介する。

まずは、「映え写真が撮れる」。
弥生のムラには、できる限り弥生時代当時に近づけて再現した建物があり、かなり建築部材が多く見つかってるので、非常に当時の姿に近いと思われる。まさに、「ほぼ弥生時代」。

そこで写真を撮れば、タイムスリップした気分を存分に味わえる。高床建物と白いワンピースの相性は…悪くない。


弥生のムラの良いところ…「土器がいっぱい」

国東市歴史体験学習館には、発掘された土器が数多く展示されている。

入館料は大人200円、子ども100円。
弥生時代の土器は貯蔵用や煮沸用としても使われていたそう。

ずらりと並べられた土器を眺めて、当時の人々がどんな使い方をしていたのか想いを馳せるのも一興である。

弥生のムラの良いところ…「いろいろな体験ができる」

体験学習館というだけあり、まが玉作り(300円)や火起こし(100円)といった体験も可能。弥生のムラでは、家族で楽しめる体験メニューも充実している。

まが玉手のひらサイズのやすりで、消しゴムサイズの石を削っていくと、簡単にできる。子どもでも気軽に楽しめそうだ。

他にも、鋳造体験(1600円)もおすすめだ。金属を高温で溶かし鋳型に流し込んで道具を作っていた弥生時代の作業に触れることができる。


弥生のムラで学びと癒しを

現地を訪れたら、弥生のムラの魅力はがきっとわかるはず。
弥生時代に思いをはせて、ぜひ、時代を超えた体験を。親子でのお出かけにもぴったりの場所が、大分県国東市にあった。

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