きらびやかに点灯するデコレーショントラック(デコトラ)に囲まれながら踊る「デコトラ盆踊り」が9日、東京都品川区の西大井広場公園で開かれた。秋の夜空の下、大勢の人たちが踊りを楽しんだ。
地元の二葉一丁目商店会とのんき通り商店街が主催。イベントの実行委会長を務める平井宏周さん(42)は「品川区の子供たちは小学生の時から盆踊りを習うので、高齢者も踊れる盆踊りを通じて多世代交流の場にしたい」と話す。
デコトラを呼んだのは平井さんの知人で歌手の庄司みずきさん(41)。デコトラの愛好者団体「全国哥麿(うたまろ)会」の田島順市会長と家族ぐるみの付き合いがあったのがきっかけだ。平井さんや庄司さんによると、都心では交通規制もありデコトラを目にする機会が少ないという。
今回は同会所属の軽トラックから4トンまでの計9台が同公園に集結した。庄司さんは「デコトラは日本の文化で東京パラリンピックの開会式でも目にした人はいると思います。ライトアップされたデコトラはすごくきれいなので実際に見てもらって踊って楽しんでほしい」と話した。
会場に集まったデコトラが電飾を一斉点灯すると集まった人たちから歓声が上がり、地元にちなんだ「品川音頭」や「品川甚句」の他、「八木節」や「炭坑節」といった盆踊りの定番曲が流れる中、子供も大人も一緒になって踊りを楽しんでいた。【宮間俊樹】
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