沖縄県国頭村比地で10日、記録的な大雨で奥間川が氾濫し、隣接する「環境省やんばる野生生物保護センターウフギー自然館」駐車場に設置していたプレハブの事務所が全壊した。

全壊した「環境省やんばる野生生物保護センターウフギー自然館」駐車場の工事用プレハブ事務所=10日、国頭村比地(松田駿太撮影)

 同施設は改修工事のため今年5月から休業中だった。施設の駐車場には、工事関係者と環境省が資料やパネルを保管するために使うプレハブの事務所が設置されていた。

 事務所は、ほとんどの壁が外れ、川から運ばれたとみられる草や木が中に入っていた。土砂が流れ込んだ駐車場には椅子や資料ファイル、電子レンジなどが散乱。事務所から数十㍍離れた大木に長テーブルがぶら下がってる様子も確認された。

全壊した「環境省やんばる野生生物保護センターウフギー自然館」駐車場の工事用プレハブ事務所=10日、国頭村比地(松田駿太撮影)

 工事関係者の山口克弥さん(40)は「午前10時ごろに様子を見に行ったら、すでにこうなっていた。平日の出勤日だったら危なかった」と話した。別の工事関係者は「初めての大災害だ。やられました」と声を落とした。(北部報道部・松田駿太、下地広也)

全壊した「環境省やんばる野生生物保護センターウフギー自然館」駐車場の工事用プレハブ事務所=10日、国頭村比地(松田駿太撮影) 全壊した「環境省やんばる野生生物保護センターウフギー自然館」駐車場の工事用プレハブ事務所=10日、国頭村比地(松田駿太撮影)

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