福岡県沖で海上自衛隊の掃海艇「うくしま」が炎上、沈没した事故で、海上保安庁は12日、行方不明となった機関員の古賀辰徳・3等海曹(33)を見つけるため、潜水士による捜索を再開した。火元とみられるエンジンルームにいた可能性があるが、11日の船内捜索では手掛かりが得られなかった。
中谷元・防衛相は12日の閣議後記者会見で「地元の方々や国民の皆さまに大変なご心配をおかけした。重大事故と認識している」と述べた。
うくしまが参加し、16日から日向灘で始まる予定だった掃海訓練の中止を決めたと表明。「捜索や原因究明、再発防止に全力を尽くす」と語った。
事故は10日午前9時40分ごろ発生。11日午前0時過ぎに転覆し、同8時半ごろに沈没した。現場は水深約37メートルの海域で、全長54.0メートルのうくしまは船尾を下に斜めの状態になっている。〔共同〕
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