1974年のスクリーンデビューから半世紀、映画を中心に活躍を続けてきた。紫綬褒章の知らせに「これまでは一つ一つの作品に対する評価をいただきましたが、この長い道のりを、生き方を含めて評価していただいたようで、ふっと、肩の力が抜けた気がします」とコメントを寄せた。
早くから主要な役を多く担い、実力を認められた。76年の「大地の子守歌」と「青春の殺人者」で、キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞を受賞。98年の「愛を乞うひと」では母と娘の2役を演じ、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝いた。
「乱」で黒沢明監督、「火宅の人」で深作欣二監督など名匠の下で演じ、近年は石井裕也監督ら中堅・若手の作品に奥行きを持たせる。舞台でも蜷川幸雄さんや宮本亜門さんらの作品に出演。「かくも長く続けてこられたのは、出会ってきた方々と、巡り合ってきた作品のおかげです」と穏やかに感謝をつづった。〔共同〕
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。