11月11日夕方、鹿児島市で高齢者が運転する普通乗用車に、歩道などを歩いていた4人がはねられる事故がありました。

車を運転していた女性も含めて5人が死傷した重大事故。女性は「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と話しているということです。

12日夕方。

歩道に手向けられていた花。

11日の交通事故の犠牲者を悼むものとみられます。

安樂遥記者
「鹿児島市の二中通り電停近くです。車はあちらの植木を越え、その先にある
歩道に乗り上げたとみられています」

11日午後6時半ごろの事故現場の様子です。歩道にとまった赤い車は、前が大きくつぶれ、道路脇の植え込みはなぎ倒されているのが確認できます。

警察によりますと11日午後6時ごろ、鹿児島市下荒田1丁目の交差点でサービス業の84歳の女性が運転する普通乗用車が右折しようとして、横断歩道上で2人をはね、さらに植え込みを乗り越えて歩道にいた夫婦をはねました。

この事故で普通乗用車を運転していた女性を含む5人が病院へ運ばれましたが、このうち、歩道にいた姶良市東餅田の今西和隆さん(37)が約2時間半後に死亡しました。

同じく歩道にいた今西さんの妻(32)は右足を骨折する重傷です。

また、横断歩道上ではねられた、鹿児島市に住む医療事務の48歳の女性が意識不明の重体、鹿児島市に住む医療事務の22歳の女性は左腕打撲の軽傷です。

車を運転していた84歳の女性は肋骨を折る重傷です。

事故から一夜明けた12日朝。

事故現場の目の前のスーパーマーケットでは、事故の後片付けが行われていた一方で、付近では通勤通学の人たちが行き交う、いつも通りの風景が広がっていました。

しかし、付近を通る人たちに話を聞くと、11日の事故を受けて不安の声が聞かれました。

近くの住民
「住んでる近くでこんな大きな事故は初めて、怖いです」
「子どもtと一緒に(近くのバス停を)利用しているので怖い」

多くの人に不安を与えた5人が死傷する重大事故。

一体どのように起きたのでしょうか。

坂口輝記者
「高齢の女性が乗った車はこちらの道路から交差点に進入し、右折しようとしたところ、横断歩道上で2人をはね、植え込みを越えて更に歩道上で2人をはねたということです」

「二中通り」からスピードを落とさずに交差点に進入し、そのまま事故を起こしたとみられる普通乗用車。

運転していた女性(84)は警察の調べに、「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と話しているということです。
警察は過失運転致死傷の可能性も視野に事故の原因について詳しく調べています。

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