茨城県警本部=水戸市で

 経済アナリストの森永卓郎さんになりすましてSNS(ネット交流サービス)でうその投資を持ちかけ、茨城県の70代女性から現金8300万円をだまし取ったとして、県警は12日、自称会社役員で中国籍の温焯麟容疑者(34)=東京都墨田区=を詐欺容疑で逮捕した。この女性はSNS型投資詐欺で国内最多の被害となる8億900万円をだまし取られており、県警は関連を調べている。

 逮捕容疑は、2023年10月~24年4月、無料通信アプリ「LINE」で森永さんらになりすまし、「月に85%の利益が期待できる」などとメッセージを送信。受け子に指示をして県内の駅構内で、現金8300万円をだまし取ったとしている。県警は認否を明らかにしていない。

 県警によると、温容疑者は受け子への指示役とみられる。女性は受け子に現金を手渡したり、指定された金融機関の口座に振り込んだりしてだまし取られていたという。

 温容疑者は5月、別のSNS型投資詐欺事件に関与したとして福島県警に逮捕され、押収したパソコンを解析した結果、今回の事件にも関与していたことが発覚したという。【斉藤瞳】

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