墓地や納骨堂の遺骨を他の墓地などに移す改葬の許可件数が2023年に4841件に上ったことが沖縄県メモリアル整備協会の調べで分かった。21年に2546件、22年に3246件だったことから増加を続けている。

 改装は市町村に申請後、許可を得た上で可能になる。各市町村にデータは残るものの、県全体の実態は把握されておらず、同協会が各市町村へ情報公開請求し、データをまとめた。

 多くは「墓じまい」に関連し、同協会は運営する公園墓地への「引っ越し」を23年に約700件サポートした。

 堤純一郎理事長は12日に県庁記者クラブで会見し、改葬が増える背景を「墓を引き継ぐ子どもが県外で生活しているなどの後継者不足がある」と説明。資金が必要な改葬ができず無縁化する墓の増加も懸念した。

30日県博でシンポジウム

 同協会は30日午後1時半から「沖縄のお墓~過去・現在・未来」と題した創立30年記念シンポジウムを県立博物館・美術館で開く。入場無料。定員150人で、オンライン配信もある。詳細はこちら(https://oki-memorial.org/30thanniversary)から。(政経部・銘苅一哲)

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