再生可能エネルギーの発電事業などを巡る融資金詐取事件で、詐欺や会社法違反(特別背任)の罪に問われた太陽光発電事業のテクノシステム(東京・港)の社長、生田尚之被告(50)の初公判が13日、東京地裁で開かれた。生田被告は起訴内容を否認し、無罪を主張した。
起訴状によると、生田被告は2020年に太陽光発電事業などに関する虚偽の書類を複数の金融機関に提出して計約22億円の融資金を詐取したほか、会社名義の口座から引き出した計3億9400万円を個人的な借金返済にあて会社に損害を与えたとされる。
生田被告は24年7月、東京地検特捜部の検事から黙秘権や人格権を侵害する違法な取り調べを受けたとして、国に1100万円の損害賠償を求め提訴した。
訴状によると、被告は逮捕後に41日連続で計205時間の取り調べを受けた。黙秘権を行使する意思を示したが、検事から「なめたらあかんわ」「検察庁を敵視するのは反社や」と言われ、弁護人が検察側に苦情を申し出た後に怒鳴りつけられたと主張している。
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