市役所の職員を名乗り、「電気とガスの補助金がもらえる」などとうそを言って逆にATMからお金を振り込ませる特殊詐欺事件が島根県東部で相次ぎ、2人が合わせて約140万円をだまし取られたことが分かりました。

島根県警によると、特殊詐欺被害に遭ったのは、島根県東部に住む60代の男性と60代の女性です。
このうち60代の男性は10月23日に、自宅の固定電話に「市役所市民税務課のヨシオカ」と名乗る男から電話があり、「電気、ガスの補助金が出ます。手続きは本日が締め切りですが、市役所の窓口に来てもらえれば手続きができ、納税超過分2万3650円の返金が受け取れます」と伝えられたということです。
男性が「窓口に行けない」と返答すると、その後銀行の行員を騙る男から電話があり、「ATMでも手続きができる」と言われたことを信じ、近くのATMで電話でやり取りしながら指示通りに操作した結果、逆に約99万円を振り込み、だまし取られてしまったということです。

また10月29日には、60代女性宅にも同様の電話があり、指示に従ってATMを操作し、約41万円を振り込みだまし取られました。

島根県警は、市役所や官公庁などを名乗る詐欺電話が県内で複数発生していて、ATMでは還付金の手続きができないこと、「期限はきょうまで」と言って手続きを急がせること、携帯電話をつなぎながらATMで還付金手続きをさせることなどは詐欺の出口だとして改めて注意を呼び掛けています。

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