警察官や保険医療局を名乗る男からの電話を受け、福岡県篠栗町の71歳の女性が現金3000万円を振り込み、だまし取られるニセ電話詐欺の被害にあったことがわかりました。
粕屋警察署によりますと9月30日ごろ、福岡県篠栗町に住む無職の女性(71)に保険医療局を名乗る男から「あなた名義で薬が処方されている。このままだと保険の資格を消失する」と電話がありました。
その後、警察官を名乗る男から「あなたの口座が詐欺で使われている。あなたは容疑者である。口座のお金を資金洗浄する必要がある」との言われました。
さらに、再び警察官を名乗る男から連絡があり「資金洗浄をするために銀行口座が必要」などと言われたため、女性が銀行口座を開設して、警察官を名乗る男に口座のログインパスワードなどを伝え、その口座に3回にわたって計3000万円を振り込んだところ、だまし取られたということです。
福岡県警が今年1月から10月末までに認知したニセ電話詐欺の件数は626件(被害額約14億1000万円)となっていて、件数では過去10年で最悪のペースとなっています。
特に今回のように警察官をかたる手口が目立っていて、警察は「警察官が捜査のために口座のお金を送金させることはない」として注意を呼びかけています。
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