17日投開票の兵庫県知事選で再選を果たした前知事の斎藤元彦氏は18日、神戸市内で記者会見し「SNSは大きなポイントだった。草の根的に政策を拡散してくれて、理解してもらうことができた」と選挙戦を振り返った。「告示日の出陣式に多くの人が集まり、風が吹いてきたのかなと感じた」と述べた。
全会一致で不信任を決議した県議会との関係再構築については「流れの中で全会一致となったが、政策に共感してくれている県議は多い。コミュニケーションをとってやっていけば大丈夫」と話した。
獲得票数は110万票を超え、政党の推薦を受けた2021年の前回選(85万8782票)を大幅に上回った。記者会見では「民意を受けた立場」という言葉を何度か繰り返した。
職員に向け「知事部局として一緒にやっていくのは公務員としての責務」と強調。議会に対しては「民意を受けてやりたい事業がある。そこを伝えながら、謙虚さを胸に刻み、前に進みたい」と話した。
選挙戦のさなかにSNSで飛び交った根拠不明の情報については「詳細は把握できていないが、SNSは言葉が強くなる面がある。SNSも民意の中にあり、議論し、バランスが働いていくのではないか」との見方を示した。
斎藤氏のパワハラ疑惑などを告発した文書問題を巡り、県議会調査特別委員会(百条委員会)が調査を続けている。斎藤氏は「真摯に対応していく」と述べる一方で「文書問題も争点だったが、政策、公約への期待が大きい」と主張。まずは予算編成に力を入れる考えを示した。
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