性風俗店に女性を紹介したとして警視庁保安課は19日、スカウトグループ「アクセス」のトップ、遠藤和真容疑者(33)=東京都新宿区=とスカウトの男ら計4人を職業安定法違反(有害業務紹介)の疑いで逮捕したと発表した。

同課によると、グループはスカウトなど約160人で構成され、SNSを通じて女性を勧誘していたとみられる。同課は46都道府県にある約350の性風俗店に女性をあっせんし、数億円規模の報酬を得たとみている。

スカウトの一部は「闇バイト」と同様の手法で集められた可能性がある。SNS上で離合集散する「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」とみて実態解明を進める。

遠藤容疑者ら4人の逮捕容疑は2〜4月ごろ、大分県別府市内の性風俗店に20代の女性3人を紹介して雇用させた疑い。同課によると、遠藤容疑者は容疑を否認している。

スカウトらはX(旧ツイッター)で「高額収入」とうたい、性風俗店で働く女性を募っていた。応募した女性には身分証明書の写真をSNSで送信するよう要求し、性風俗店側に情報を提供していた。

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