福岡県水巻町で去年6月、52歳の女性が殺害され通帳などが奪われた事件で、強盗致死などの罪に問われている女の裁判に19日、実行役とされる被害者の妹が証人として出廷しました。
強盗致死などの罪に問われているのは、福岡県北九州市小倉北区の無職、岡村恵美被告（48）です。
起訴状によりますと岡村被告は去年6月、水巻町の町営住宅で知人の辻和美被告と共謀し、辻被告の姉・つぐみさんに催涙スプレーをかけた後、首を絞めて死亡させ通帳を奪ったなどとされています。
事件現場にはいなかったとされる岡村被告は14日に開かれた初公判で「共謀していません。無罪です」と述べ、起訴内容を否認していました。
19日の公判では事件の実行役とされ、今年8月に無期懲役の一審判決を受けた被害者の妹・辻和美被告が証人として出廷。
和美被告は、首は絞めていないとした上で、姉のつぐみさんから通帳を奪い「102万8000円をおろした後、岡村被告と合流して現金を渡した」と証言しました。
法廷で検察側から「岡村被告にいくら渡した？」と問われると、和美被告は「102万5000円。（岡村被告は）ありがとうって言ってました」と答えました。
岡村被告への判決は12月12日に言い渡されます。
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