札幌市豊平区の道路で、飲酒運転をして停車中の乗用車に追突する事故を起こしたとして、市内の小学校に勤務する53歳の用務員の男が懲戒免職となりました。

 札幌市教育委員会が11月19日、発表しました。

 市教委によりますと、男は10月15日午前0時ごろから4時ごろ、寝付けなかったため、自宅で700ミリリットル入りのワイン2本を飲酒。2時間後の午前6時ごろ、アルコールが体に残っていることを認識しながら、自家用車を運転して出勤しました。

 男はその後、仕事を終えて午後4時40分ごろに退勤。自宅に向けて運転中、札幌市豊平区西岡4条6丁目付近の道路で信号待ちで停車していた乗用車に追突し、乗用車を運転していた20代男性に軽傷を負わせました。

 通報を受けて駆け付けた警察官が男の呼気を調べたところ、基準値の3倍以上のアルコールが検出され、男は道路交通法違反の現行犯でその場で逮捕されました。

 男は「普段渋滞していないのに車が多かったので、遠くの方に意識がいっていた」などと話した上で、懲戒免職となったことについては「生徒や保護者の信用を大きく損なってしまい大変申し訳ない」と謝罪の意を示しているということです。

 札幌市教育委員会の山根直樹教育長は「深刻な事態であると厳粛に受け止めている。今後もあらゆる機会を捉えて服務規律の確保の徹底に努め、不祥事の根絶に向けて全力を挙げて取り組んでいく」とコメントしています。

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