静岡県御前崎市の市立御前崎総合病院は、2件の医療過誤があったと発表しました。

死亡した患者の遺族との間で賠償金を支払うことなどで和解する見込みだということです。

市立御前崎総合病院によりますと、2020年までに院内で2件の医療過誤が発生しました。

このうち70代の男性は、2014年の検査結果で胃がんの所見があったにも関わらず医師のチェックが漏れ、治療の開始が遅れました。

男性は2020年に「ステージ3」の胃がんと診断され治療を続けましたが、1年後に死亡し遺族は簡易裁判所に調停を申し立てていました。

また食事を喉につまらせて救急搬送された80代の女性は、医師が絶食の指示を出していたにも関わらず看護師が夕食を提供し、食後に嘔吐したあと死亡しました。

遺族は、死因は夕食の提供による気道閉塞だとして、病院に対して損害賠償を求める訴えを起こしていました。

いずれも病院が賠償金を支払うことなどで和解が成立する見通しで、病院は「再発防止策の徹底を図り信頼回復に尽くしていく」とコメントしています。

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