新たな感染症が発生した際に適切に対応できるよう、諫早市で保健所と医療機関が合同で訓練を行いました。
「熱がありますか?40度くらいあるんですね」
訓練は諫早市に住む女性が新型コロナの新たな変異株に感染した人と福岡県で濃厚接触し、せきや熱などの症状が現れたという想定で行われました。
この訓練は新たな感染症が発生した際、医療機関と行政が連携して迅速かつ安全に患者を搬送できるよう県央保健所と諫早総合病院が合同で行い、約50人が参加しました。
「患者さんの状況やこれからの職員の対応についてちょっと協議したい」
保健所の職員たちは患者の家族から電話で聞き取った通院歴や現在の症状などの情報を共有し、搬送先の病院を決めるなどしました。
そして防護服を着用し、患者をアイソレーターと呼ばれるビニールで覆われたカプセル型の搬送器具に入れ、ウイルスの拡散を防止する措置を徹底しながら病院に送り出しました。
県央保健所 宗陽子 所長
「日頃からイメージができていないと急に(新たな感染症が)起こったからといって、全ての職員が対応できるわけではないのでこういった訓練を継続することが非常に重要だと考えている」
県央保健所では2025年もこうした訓練を実施し、感染症患者が出た場合の対応を強化していきたい考えです。
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